このごろ - 05

この半年/どん底vol.2/じゃあ次! - 文学フリマのこと/つぎの半年
原百々子 2025.04.01
誰でも

この半年

夜分遅くに失礼します。原百々子です。
もしかしたら「おはようございます」かもしれませんね。

いまの仕事をはじめて、ちょうど半年が経ちました。
早かったと思いつつも、いまのわたしは半年前のわたしが想像だにしなかった姿なんだよね。今回は「このごろ」の期間をぐーーっと半年くらいに伸ばして、この半年をすこしだけふりかえってみます。

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どん底vol.2

半年前、人生のどん底vol.2で、泣いてばかりいました。文学フリマに出店することも、ひとり暮らしも夢のまた夢で、その日いちにちを耐え忍ぶことでいっぱいいっぱいでした。どん底に落ちたばかりのころの日記を引用します。

いま、つらさの渦中にいる。まっくろなきもちに襲われることがある。逃げられない。耐えるしかない。でも、いつかこの渦のなかを抜ける日が来る。そのときに振り返って、「あのときね、」とむかしばなしができるのだろう。そのときがやってくることが希望で、そのときのために日記をつけている。
ZINE『泣いてばかり』

わたしはこの半年のあいだに、ひとり暮らしをはじめて、本を作って文学フリマに出ました。いまが「そのとき」なのだと思います。

ひとり暮らしをはじめた日の日記はこちら ▽

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じゃあ次! - 文学フリマのこと

文学フリマのふりかえりって実はしてないんですよね。本を作ること、出店すること、売ること。流れがわかったことで「じゃあ次!」って切り替えてしまって、余韻に浸ることは少なかった。思いかえしてみれば、そこそこの結果が得られたとき、次に進むことしか考えていなくて、結果に固執しない質でした。次というのかまだまだ上があることがうれしいんですよね。

次のこと……考えています!ZINEがひとつと、LINEスタンプと、雑貨です。でも、ウェブサイトが完成しない限り、進めないのでまずはそちらから。

文学フリマで頒布した、ZINE『泣いてばかり』『落石注意』の販売ももうすこしだけ待っていただけたら。ほんとうは(もう誰にも渡したくない)なんて思っていたのですが、誰かに読んでほしくて作ったのだから、責任を持って売りきろうと思っています。すこし装丁を整えて販売する予定です。

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つぎの半年

このあいだ、上司に「このままで大丈夫ですか。ちゃんと仕事できるようになってますか」とおそるおそる尋ねたら「面接んとき言うたやろ!1年かかるって」と笑われました。半年後には一人前になっていることを願って。それはさておき。

どん底vol.2にいたとき、友人が「1年後、2年後、どんなももちゃんになりたい?」と聞いてくれました。何日か考えて出した答えは「じぶんにバツ(×)をつけない」でした。いま書きながらふと思いだしたんです。でも、もうバツをつけないどころか、マルをつけられるわたしになりました。

半年後、1年後、2年後。どんなわたしになっているのでしょう。夢のまた夢をひょいっと叶えちゃうかもしれないし、どん底vol.3に落ちるかもしれないし。でも、とてもたのしみ。このメールが半年前のわたしにも届けばいいのに、と思いながら、半年後のわたしへ残します。今日はいつも以上にじぶんのためのことばを書きました。

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今日から、あるいはこれから、新しい暮らしがはじまるひとも多いかと思います。わたしは今日から新しいかばんを使って、カフェインをすこしでも控えるために水筒の中身をルイボスティーに変えて、ちょうど1日だし家計簿をつけはじめようかなと考えて(考えただけ)。わたしもほんのちょっとだけ新しい暮らしです。わくわくしています。

新しい暮らしがはじまるあなたも、ほんのちょっとだけ新しい暮らしをしているあなたも、今週もともにがんばりましょう。

ひかりの虹をおすそわけ

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