このごろ - 38

やりとり/「このごろ」1周年です/ご先祖さまのしっぽ
原百々子 2026.02.24
誰でも

こんばんは。原百々子です。

春コートをクリーニングに出しました。「これから、ですね。冬のはじめにも着られそうでいいですねえ」とお気に入りのコートを褒められてうれしくなりました。冬のコートもここでお願いしようと思います。

やりとり

コートを入れていたエコバックをくるくると小さくしながら、カフェに向かいます。私鉄のフリーペーパーに載っていた、ブリュレトーストのセットが気になっておりまして。ただ一つ、気がかりなことがありました。お店のホームページによれば、セットドリンクは「カプチーノ」のようです。カプチーノが苦手なのではなく、トーストをコーヒーのあてにしたかったのです。メインはあくまでもコーヒー。コーヒー、コーヒー、コーヒー。

とはいえ、今後、自らカプチーノを頼むことはないでしょうから、好機に感謝してトーストセットを注文しました。会計が終わったあと「お飲みものの変更が可能ですが」と打診され、迷うことなくコーヒーに変えました。まあ、そんなものです。コーヒーの味はもちろんのこと、マグが素晴らしかった。重さ・量・取っ手の細さがジャストフィットです。こういうマグがほしい。

トーストには、生クリーム・ジャム・バニラアイスがついてきました。食べはじめて気づきます。このペースだと余る……。ジャムやバニラアイスはそのまま食べることができますから、生クリームを重点的に使っていくことにしました。こういう面倒くさいところは、父譲りだなあと思いだしました。

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父はお肉とごはんの配分を考えながら食事するひとでした。こだわりというより、ぴったり食べきれる配分を考えるのがたのしかったのだと思います。少なくともわたしはそうです。

父の帰りは食事の時間より遅いことが多く、ごはんのおかわりをつぐことがしばしばありました。「3248粒ね」とお願いされます。「こんなもんだろ」とよそって持っていきます。「2粒多いなあ」と睨まれます。このやりとりがたのしかった。おそらく、二番煎じでしょうが、わたしたちの暮らしというスケールに落とすことが可笑しみを生んだのです。

瑣末なやりとりをもうできないことがわたしを寂しくさせます。

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「このごろ」1周年です

メールマガジン「このごろ」をはじめて一年が経ちました。事故の前後で二ヶ月お休みしているので実働はもうすこし短いのですが。

書きはじめたころ、敬体の文章は、話の展開方法や語彙、リズムが常体の文章と大きく異なることに戸惑いました。加えて、敬体で書くということは、常体の文章以上に「読み手」という想定が必要です。わたしは、わたしの文章の純粋な読み手にはなれません。そして「読み手」であって「聞き手」ではないから、会話ほど言葉を砕くこともできません。「それってどういうこと?」と聞きかえしてもらえないのです。

「このごろ」は、何を書くかではなく、どう書くかだと途中で気づきます。与えられた時間は長くて四日。「敬体と締切」というほどよい負荷のかかった創作で、センスと思考を磨くことができました。「やりとり」の「やり」だけをやりつづけた一年でしたが、「とり」として何かを受けとってくれていたのなら、幸甚でございます。

思いをつらつらと書きましたが、いつもありがとうございます。即売会や入院(もうしたくない)などイレギュラーな状況を除き、原百々子の創作及び情報は、ウェブサイトとメールマガジンで網羅できます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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ご先祖さまのしっぽ

このごろ、Instagramでムーミンバレーパークにいる「ご先祖さま」の着ぐるみの動画をよく見ています。ぽてぽて快活に歩いていてかわいいのです。動画を見すぎたあまり、気づいたことがあります。

しっぽ、ひっかけてある?

ムーミンのご先祖さまですから、長いしっぽをお持ちでしょう。お尻のあたりにしっぽをひっかけているように見えます。そのような仕様なのか、動き回りすぎてひっかけるに至ったのか。とにもかくにも、かわいいなあと思いまして。いつかお会いしたいです。

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このごろ、「このごろ」の通し番号を打ち間違えていないかひやひやしています。間違えていたらこっそり教えてください。それでは、今週もともにがんばりましょう!

【おまけ】

ふきだし坊やのご先祖さま(?)

【ひっそり更新しています】

▼ 原の取るに足らない話。忙しない日々のなかで、絵のキャラクターのようにすこし笑えたら。

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